盛岡中央が3位に入り、優勝した10年以来13年ぶりの東北大会出場を決めた。

田代光内野手(2年)が公式戦1号となるダメ押しのソロ本塁打で勝利をたぐり寄せた。3点リードの8回無死走者なし、カウント2-2から「とにかく思い切り振って、強い打球を打とうと思った」と左翼芝生席に1発。「自分が試合を決定づけるような仕事ができてうれしかった」と胸を張った。

田代の兄は昨年度の花巻東で主将と4番を務め、高校通算52本塁打を誇った筑波大・旭捕手(1年)だ。「やっぱり兄貴はプロ注目選手だったので、憧れる部分もあるし、いつかは追い抜きたい存在」と話す。その兄からは決戦前夜に「自分で頑張って、3位を決めてこいよ」という激励のLINEが届き、結果で応えてみせた。

来春のセンバツにつながる東北大会は16日に秋田で開幕する。田代は「負けたチームの思いもしっかり背負って、岩手県の代表として一戦必勝で頑張っていきたい」と意気込んだ。