熊本王者の熊本国府が今夏甲子園4強の神村学園を7-1で下し、初優勝に王手をかけた。
背番号「10」のトルネード左腕、植田凰暉(ごうき)投手(2年)が、甲子園メンバー10人が残り、2戦連続コールドで勝ち上がった強力打線に10安打を浴びながら1失点で高校初完投。打線の11安打7得点の援護も大きかった。
9回2死一塁。最後は甲子園でも4番を務めた神村学園・正林輝大外野手(2年)をスライダーで空振り三振に切り、植田は左手で力強くガッツポーズ。「9回を投げ切ってうれしい。神村学園を抑えられた経験はとても自信になります」と声を弾ませた。
左打者が多い相手打線対策で起用された。前日1日の朝に先発を伝えられ「驚きがあった」。昨年10月の1年生大会以来の先発だった。だが「外野や内野守備がいいので、アウトを信じて、低めに集めることを意識しました」と燃えた。
最速は129キロ。変化球は横のスライダーしかない。10安打されたが、強気で要所を締めて、耐えた。
入学時は上手投げだった。制球力アップのため、上体をひねって投げる横手投げに変更。トルネード投法の変則サイド左腕、巨人吉村優聖歩投手を参考に磨き上げた投球術で翻弄(ほんろう)した。
打っては、植田を援護すべく11安打7得点。相手エース左腕、今村拓未投手(2年)を7回2/3で6失点KO。投打で圧倒して、九州大会初制覇へ弾みをつけた。【菊川光一】

