第96回選抜高校野球大会の選考委員会が大阪市内で行われ、出場32校が決定した。21世紀枠は別海(北海道)と田辺(和歌山)の2校が選ばれた。一般枠では能登半島地震で甚大な被害を受けた石川・輪島市に学校がある日本航空石川などが選出された。大会は3月8日に組み合わせ抽選が行われ、同18日、甲子園球場で開幕する。

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この春、どんなニューヒーローが飛び出すか。実績では八戸学院光星・洗平(あらいだい)比呂投手が光る。元プロの父を持つ左腕は高1夏、高2夏と甲子園のマウンドを踏み、さらなる飛躍へ挑む。県内ライバルの青森山田・桜田朔投手は「さくらだ・さく」と読む。印象的な名だけでなく東北大会ではノーヒットノーランでの優勝を果たした。耐久・冷水(しみず)孝輔も評判の好投手だ。

ドラフト候補としては作新学院・小川哲平投手の評判が高い。恵まれた体格から140キロ台中盤の重い球を投げ込む。最速150キロの報徳学園・今朝丸裕喜や広陵・高尾響も注目の右腕。高崎健康福祉大高崎・箱山遥人捕手は大会屈指の捕手の1人になりそう。同校では佐藤龍月、石垣元気の左右1年生両腕が早くもプロの視線を集める。

星稜・萩原獅士(れお)内野手が優勝した明治神宮大会で2戦連発。芦硲(あしさこ)晃太外野手との中軸は強力だ。関東第一の高橋徹平内野手は通算44発で注目の打者。青森山田・原田純希内野手、常総学院・武田勇哉内野手らも力強いスイングを誇る。

豊川のモイセエフ・ニキータ外野手も高い身体能力を誇り、大会注目の1人。大阪桐蔭は今大会もラマル・ギービン・ラタナヤケ内野手、徳丸快晴外野手らタレントぞろい。その中でも190センチの1年生右腕、森陽樹投手は早くも150キロ台に達し、甲子園デビューが注目される。

【センバツ】21世紀枠は別海と田辺 選考委員会で出場32校決定/学校メモ付き一覧