神奈川高野連主催の少年野球教室が4日、横須賀市内で行われ、昨夏甲子園で優勝した慶応・丸田湊斗外野手、延末藍太内野手、八木陽内野手、渡辺千之亮外野手(いずれも3年)の4人が講師役で参加した。

U18W杯で史上初の世界一メンバーとなった丸田は、侍ジャパンのユニホームで登場。キャッチボールの順番待ちで一番の大盛況だった丸田に、小学生たちは興奮。「やばい丸田いる!」といった声が聞こえ、保護者を含めた何十人もの参加者から写真も求められ対応した。

丸田とツーショットを撮った横須賀レインボーファイターズの岩崎太聖君(小5)は「背が高くて手も大きくてかっこ良かった」と興奮気味。「やばい、もう手洗えない!」と握手に喜びをあらわにする子どももいた。

約5時間の野球教室を終えた丸田は「野球人口そのものが減ってきていると思うので、こうやって野球楽しいなとか思ってもらえたらどんどん高校野球の人口も増えていくと思いますし、野球界全体の人口も増えていくと思うので、そういう機会に立ち会えてすごく良かったなと思います」と子どもたちとの交流を楽しんだ。

今春から慶大進学予定で、野球も続ける意向。「ずっと同じスポーツをやってきて、高校が男子校っていうのもあって、自分の世界が狭かったと思う。大学は全国から集まってくるし、留学生もいっぱいいて、いろんな人と関わる。今まで触れてこなかった文化? 文化じゃないけど、そういう出会いを楽しみにしています」と新生活に期待を膨らませる。

大学野球の目標に「日本一」と「大学日本代表選出」を挙げた。「チームの目標が日本一っていうのは高校の時と一緒に変わらないのでそれを目指すことと、個人としてはもう1回大学日本代表に選ばれて、大学日本代表でやりたいなって。U18の日本代表は大学で続けるメンツも多いので。その人たちともう1回再会してプレーしたいですし、高校日本代表での貢献度を超したいなと思います、大学で」と話した。「背番号26」の侍ユニホームをまとう18歳が、大学野球で2度目の侍入りを目指す。