シード校の早鞆が萩商工に競り勝ち、3回戦進出を決めた。元ダイエー外野手で今夏限りでの退任を表明している大越基監督(53)の勇退シーズン初戦を白星で飾った。

1点を追う6回2死一、二塁。7番福本悠月(ゆづき)内野手(2年)が逆転の2点適時三塁打をマークした。なおも2死三塁で、8番高松航希外野手(3年)は2点ランニング本塁打を放ち、リードを3点差に。7-2で迎えた最終回に4点を失うも、最後は粘る相手を振り切った。最大5点差から1点差のヒヤヒヤ発進に、大越監督は「初戦の入り方ってすごく難しいので。最終回はちょっとね…。(萩商工が)すごいな、粘り強いなって、思っていました」と振り返った。

大越監督は07年4月から保健体育教員として同校に赴任し、09年に監督就任。監督歴は今季で16年目を迎えた。退任を決断した理由に「長くここ(早鞆)でやっているのもあって。いろんなことを含めて、1回外から野球を見るのも勉強になるんじゃないかなと思いました」と語った。教員として夏以降も同校に残り、野球部の副部長を務める。

かつて仙台育英(宮城)のエースとして、89年夏の甲子園準優勝を果たした。指揮官としてはチームを12年春のセンバツへ導いた。 自身最後の夏の意気込みを問われ、指揮官は優しくほほ笑んだ。

「自分が最後ってことは分かっているんですけど、自分の大会じゃないので。子どもたちの、特に3年生の最後の大会なので、1試合でも多く戦わせたい。自分が変な采配で足を引っ張らないように」と話した。

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