<高校野球埼玉大会:花咲徳栄3-1山村学園>◇26日◇準決勝◇大宮公園

「川越から甲子園へ」。エース左腕の挑戦が終わった。初回に3点を失って以降は、相手の強力打線を封じ込んだ。炎天下の中131球の熱投を見せたが、秋春の2度とも県準決勝で敗れた花咲徳栄にリベンジはならなかった。試合後は泣き崩れる仲間の背中を笑顔でさすりながら「楽しかった」と気丈に振る舞った。

「川越を元気に。川越から甲子園へ」。チームのスローガンになったこの言葉の発案者は西川だった。「川越出身で、ずっと地元から甲子園に行きたいと思っていた。自分たちが甲子園に行って、自分の地元を盛り上げたい」。だが秋春の県王者の壁は高かった。

「実は先月末に祖母が亡くなって。甲子園の景色を見せてあげたくて、甲子園への思いも強くなっていましたけど…悔しいです」。活躍をずっと見守ってくれた祖母との約束もあり、聖地への思いは誰よりも強かった。目標を果たせず、グラウンドでは笑顔だった西川の目から涙があふれた。

今後の進路はプロ一本に絞った。悔しさを胸に、次のステージでは地元川越を元気にする。【野見山拓樹】

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