智弁学園が2連覇で2年連続22度目の夏の甲子園出場を決め、選手たちはマウンドに集まって歓喜した。

2回に西川煌太(にしかわ・こうた)内野手(3年)が右翼線への適時二塁打を放ち先制。3回と4回に2点を追加した。エース田近楓雅(たぢか・ふうが)投手(3年)は9回10安打9奪三振4失点完投。1点差まで詰め寄られたが、147球の力投でリードを守り切り、勝利の瞬間は喜びを爆発させた。

小坂将商(まさあき)監督(47)は「(今までで)こんなに(チームが)まとまったのは初めて」と話し「キャプテン、副キャプテンを中心にまとまったから今日がある。チームワークでここまで来られている」と感慨深い様子だった。

主将の知花琉綺亜(ちばな・るきあ)内野手(3年)は「今までやってきた成果もありますし、監督さんのもとでやって来て本当に良かった」と監督に感謝。3回に貴重な3点目の左前適時打。「後ろにつなぐという気持ちしかなかった」と明かし「ライナーで、レフトにノーバウンドで取られるかなと思ったが、落ちてくれてうれしかった」と笑顔だった。「選手全員が『全員で行くぞ』ってベンチの中で声をかけていて、全員で攻めたことが点に絡んでいる」と振り返った。

知花は「今日だけは素直に喜んで、また全国の強豪校と対戦できるので、勝ち切れるように明日からはしっかり準備していく」と意気込んだ。昨夏の甲子園では14打数7安打と大活躍。「(昨夏は)負けたが、楽しかった。今年は自分たちが引っ張って行って勝たないといけないので、楽しみながら勝利に導けるように」と話した。

目標は、知花が5月ごろに「最後の夏、頑張って」とエールをもらった阪神の前川右京(21)らの代を越えること。前川らは21年に智弁和歌山との決勝で敗れ準優勝だった。同校初の夏の甲子園優勝を目指す。【塚本光】

◆智弁学園 1965年(昭40)創立の私立校。生徒数は344人(うち女子は143人)。野球部も65年創部。部員は59人。甲子園は春14度、夏は22度目の出場。主な卒業生は岡本和真(巨人)、村上頌樹(阪神)、広岡大志(オリックス)ら。奈良県五條市野原中4の1の51。手塚彰校長。

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