第106回全国高校野球選手権記念大会が7日、甲子園で開幕する。6日は開会式のリハーサルが行われ、第5日の11日に初戦を戦う早実(西東京)の和泉実監督(62)は、鳴門渦潮(徳島)の森恭仁監督(57)との監督対談に臨んだ。

鳴門渦潮は、12年4月に鳴門第一と鳴門工が統合。鳴門工は、かつて1980年から2014年まで早大OBの高橋広監督(15年から18年まで早大監督)が率い、02年春に準優勝を果たすなど春4度、夏4度の甲子園出場を果たした。和泉監督は「早大の先輩ということで、当時はよく徳島に試合に行かせていただいたんですよ」と、かつての交流を明かした。

実は、早実として徳島県代表のチームには特別な思いがある。元ヤクルトなどで活躍した荒木大輔さん(現・城西国際大コーチ)を擁し、出場した82年夏の準々決勝で、池田(徳島)と対戦。2-14と大敗した。「徳島県の代表チームというのは、早実的には、荒木大輔さんが粉砕された感じが残っていますので。そういう意味では四国のチームは強いだろうな、という認識は持っています」と、警戒した。

チームは西東京大会決勝の28日以後、行事などに追われ、昨日ようやくゆっくり練習に取り組んだ。これから調整し、調子を上げていく。「投手全員で束になって、とにかく最少失点で抑えるゲームを作れるかどうかがカギでしょう」と、分析。西東京大会から、和泉監督が描く試合展開をいい意味で裏切りながら、勝利に結び付けてきた。「(監督の)理想通りにならないのがこのチームの良さ。粘り強く。とにかく最後は1点でも多く勝ち上がりたいと思いますね」と、意気込んだ。

11日は大会が開幕して最初の日曜日。たくさんの応援が予想される。和泉監督は「うちも久しぶりで、東京から応援に来てくれると聞いています。皆さんと一緒に紺碧(こんぺき)の空と校歌を歌いたい。そんな環境を、監督として作りたい。それが第一の思いです」と、願った。【保坂淑子】