今春センバツ8強入りの専大松戸が初戦を5回コールドで勝利。先発、小俣太陽投手(3年)が、公式戦初先発で5回参考ながら完全試合を達成した。「『打たれてないな』っていう感覚はありましたけど、完全っていうところまでは意識してなかったです」と、表情を変えず、淡々と振り返った。

重心を右足にためて投げる独特のフォームから繰り出される力のある真っすぐを軸に変化球を低めに集め、5回を64球にまとめ無安打無四球。最速142キロの真っすぐでカウントを整え、カーブで空振りを奪い、三振は6。「ストレートが少し高めに浮いても、コースはしっかり投げられた。追い込んでからは、丁寧に投げた。その部分は良かったです」と、手応えを口にした。

今春のセンバツで球質を磨いた。ベンチ入りできず練習補助でチームに帯同。毎日、現地での練習では打撃投手としてメンバーに投げ続けた。「バッティング投手なので、ストライクは投げるんですが、ストライクだと思ってもフライになるような、球質にこだわって投げました」。大会中にも関わらず多くの球数を投げ、春の県大会からベンチ入り。最後の夏、初戦の先発を勝ち取り結果を残した。

昨秋、メンバー入りできず、小俣の心に火がついた。「このままじゃまずいな、と思った」。ウエートに、食事。動画を参考にフォーム作り。一番参考にしたのは、23年WBCで登板したドジャース大谷翔平選手のフォームだった。「足の上げ方と、ストレートの軌道を参考にしました」。父友博さん(46)は「中学までは練習よりもゲームをしたり。自分に甘かった。それがこの冬は、ストイックになって。自分で頑張るようになりました」と、その成長に目を細めた。

今春、ベンチ入りを果たしたとき、小俣は両親に「夏、甲子園優勝する」と宣言した。努力でつかんだ専大松戸の背番号15が、夏の舞台で輝いた。

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