神港学園が加古川西を8-0の7回コールドで破り、ベスト16入りを決めた。

神港学園の先発は今夏初登板の小沢寿史也(としや)投手(3年)。先頭から2者連続で三振を奪い、好調な立ち上がりに見えたが、以降は制球が定まらず、3者連続で四球を与えた。満塁となり、2ボールを与えたところでエース岩崎皓斗(ひろと)投手(3年)が緊急登板をした。「初回から準備ができていました」。持ち前の制球力とマウンド度胸で打者を投ゴロに抑え、初回を無失点で切り抜けた。その後も5回を投げ1安打無失点無四死球の好投。打線は5回に5安打の猛攻で一挙5得点。岩崎もこの回に中越えの2点適時打を放ち、試合を決定づけた。

岩崎は1年秋にベンチ入りを果たすが、その冬に右肘の靱帯(じんたい)を損傷。2年の春と夏はベンチ外で悔しい思いをした。そこから体作りに注力し、ひと冬で体重は7キロ増量。球速も3キロ速くなった。マウンドでのたたずまいや足の上げ方、制球力の良さはヤクルトの奥川恭伸投手(24)をほうふつとさせるものがある。岩崎本人は「意識はしていないが、似ているといわれる。好きな投手なのでうれしい」と笑顔で語った。今後の試合に向けては「自分の力を出し切って悔いなく戦いたい」と意気込んだ。

北原直也監督(45)は「(岩崎は)制球力、フィールディング、マウンド度胸など投手としてのセンスがある。今日は攻撃でも打ってほしい選手が打ってくれた。やりたい野球ができました」と勝利をかみしめた。