球児たちの夏の祭典が、新たな形で始まった。暑さ対策のため、開会式は史上初の午後4時スタート。群馬・伊勢崎で国内最高記録更新となる41・8度と酷暑の日に、全49校は夕方の心地よい浜風に当たりながら甲子園のグラウンドを行進した。1試合だけ行われた開幕試合の創成館(長崎)-小松大谷(石川)は内野のナイター照明が点灯された状況で、午後5時39分からと史上最も遅い時間帯にプレーボール。2万500人が訪れた第1日。変わりゆく時代と共に高校野球は進化しながら、変わらぬ魅力に満ちた15日間にわたる熱戦の幕が開けた。
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異常な高温が続く今夏。大会本部は2部制、夕方開幕の他にも多くの暑さ対策を打ち出している。
負担軽減の一環で試合前の守備練習(ノック)を行うか、行わないかはチームが選択でき、ノック時間も2分短縮の5分になった。5回終了後に休憩時間を設ける「クーリングタイム」は8分。選手はベンチ裏の冷房がきいた場所に移動し、体温測定、手のひらや頸部(けいぶ)などを冷却。深部体温を下げる効果を得るためシャーベット状のスポーツドリンク「アイススラリー」やスポーツドリンク、経口補水液の摂取は試合前から計4度程度飲むように推奨する。ユニホームを着替えられるように背番号は2枚配布した。球場には理学療法士12人前後が詰め、常に選手の体調管理に目を配る。
年々厳しさを増す夏の甲子園。あらゆる工夫と対策を講じ、大会を運営する。

