暴力事案をめぐって第107回全国高校野球選手権大会の出場を辞退した広陵(広島)が10日、広島市内の同校で保護者会を開いた。保護者会後に会見した堀正和校長は、春夏通じて史上初の不祥事による大会中の出場辞退となった大きな要因を説明した。

「不祥事が起こっているのであれば直ちに報告、出場するかは考えていきます。そういった状況の中で、何ら隠蔽(いんぺい)をするとかは一切ありません」と前置きした上で「本校が調べた結果と、SNSにあがった結果が違った。SNSの文書は本校の野球部長と保護者がやりとりをしたものですが、調査の途中のやりとりでした」と説明した。さらに「全てを調査した結果、本校が高野連のほうに調査結果を報告したのと人数や内容が違うということが生じた」と説明した。

7月下旬からSNSを通じて「非常にSNSも話題になって、大会本部がその対応に非常に苦労されておりましたので声明を出すべきといたしましたが、大会1勝した後に別件がSNSに出ました」と話した。そして「『広陵の炎上が尋常じゃない』と、大会本部はこのまま大会の運営に影響がかかる。『爆弾をしかける』という話が学校側に入ったため、警察からも巡回を強化すると連絡を受けました。登下校や部活動が危なくてできないかもしれないし、生徒の命を守らなきゃいけないという窮地に立った。校長としてどう判断するか。そこで辞退した次第です」とした。

さらに「極端に言えば、甲子園で想像を超えることが起きるのではないかと思った」と吐露した。

【甲子園】広陵前代未聞の出場辞退 暴力事案「厳重注意」も誹謗中傷収まらず「人命最優先」で決断