甲子園出場のない橿原学院(奈良3位)が京都1位の龍谷大平安に逆転勝ち。近畿8強入りを果たし、同校初の甲子園出場に前進した。

6回に2点を先制されるが、継投で3点目を防いだ。直後の7回に打線が反撃。4番川井陵馳(りょうた)外野手(2年)のソロ本塁打で1点差に詰め寄ると、さらに6番の堀川空椰内野手(2年)もソロ本塁打が生まれて同点とする。

8回に2死二、三塁とすると、川井が三塁強襲の安打で三塁走者が生還して勝ち越しに成功する。直後の8回裏から背番号1の大庭幸輝投手(2年)が5番手で救援。2イニングを無失点に抑えて締めた。

校歌を歌い終えると、ナインはガッツポーズでほえた。川井は「やりきった」とすがすがしい表情。谷車竜也監督(37)も「まさか勝てると思ってなかった」と笑顔を見せた。

川井は高校通算19本目。甘く入ったところを見逃さず、「完璧だった」と左翼へ放り込んだ。8回にも決勝打を放ち、「自分が決めようと思った」と4番が仕事を果たした。

川井は1本塁打を含む2安打2打点。7回の打席前に谷車監督が「開き直っていけ」と助言を送って好結果に結びつけた。指揮官も「あの1本がすごく大きかった。しんどい状況で空気を変えてくれるのはいいところ」とたたえた。

同校は1964年(昭39)創立で、同年に野球部も創部。会場となっているさとやくスタジアムから最も近い学校で、徒歩約5分だ。慣れ親しんだ球場に川井も「チームとして大きい」と逆転勝利につなげた。

橿原学院の秋の近畿大会は初出場だった13年以来、12年ぶり。当時は初戦で敗れており、初白星でセンバツ出場をグッと近づけた。川井は「ここまで来たら行くしかない。初回から打って抑えて勝ち切りたい」と聖地を見据えた。

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