山形県高校野球連盟は、11月29日から2日間にわたり、投手力向上を目的とした強化事業を中山町内で行い、村山、置賜地区の主力投手23人が参加した。東北大会や全国大会での上位進出実現を目指し、最新の測定機材を使用した能力測定から、トレーニング提供などを行う株式会社ネクストベースの協力を得て開催された。1日目に測定、2日目には評価をもとにしたトレーニング指導が行われた。12月6日は庄内、最北地区の12人が参加予定だ。

山形県勢の夏の甲子園での最高成績は4強。近年では3回戦の壁が立ちはだかっている。現在、県内で球速が140キロを超える投手は数名だけ。同連盟の大場卓也理事長は「全国大会でもある程度、打撃力は発揮できていますが、投手力は強化が必要だと感じました」と開催経緯を説明した。

東海大山形の丹野竜誠投手(2年)は「自分のためにもなりますが、一番はチームの勝ちにつながると思うので、貴重な機会をいただけてうれしいです」と話した。測定機器ラプソードでの計測は初めて。回転数は予想の1800を上回る2000台後半だったという。数値化で自身の“現在地″を知った。

課題は並進運動。計測したデータを元に「前に突っ込む」フォームを改善するためのドリルを教わった。継続するかどうかは自分次第。だが丹野は「(チームを)勝たせたい気持ちがあるので、やれることはやって、身につけていきたいと思います」と覚悟を口にした。来年2月には第2回が開催予定。“強い山形”への第1歩を踏み出した。【木村有優】