60年ぶりにシード権を獲得して迎えた夏の初戦。埼玉屈指の進学校、県浦和はエース渡辺雄太投手(3年)の快投で白星発進した。

9回106球を投げ、4安打無四球7奪三振。最速136キロの直球には切れがあり、三塁を一度も踏ませず、自身公式戦初完投を完封で飾った。「試合前から『最後まで投げ切る』という意識でマウンドに上がったので、ゼロで抑えられて良かったです」と笑みを浮かべた。

背番号1を背負う右腕は、大会前に大きな重圧を感じていた。丸中健嗣監督(36)は「1週間ほど前から表情がガチガチだった。相当プレッシャーを感じていたと思う」と明かした。それでも「野球を楽しめ」と送り出すと、「少し吹っ切れたような、良い時の雄太が見られた」と称賛した。

エースは投球だけでなく、足でも貢献した。50メートル走6秒1の俊足を生かし、3回には一塁走者として盗塁を仕掛け、その間に三塁走者の若山和人外野手(3年)が生還。重盗成功で追加点を演出した。

「シード校の初戦は難しいと言われていたので、大きな1勝になりました」と丸中監督。浦和中時代の戦前には、2度センバツにも出場した古豪。攻守で躍動したエースを中心に、好スタートを切った。【会田京叶】

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