市和歌山がエースの力投で初戦突破を決めた。

プロ注目の最速151キロ右腕・丹羽涼介投手(3年)が9回137球5安打5四球1失点で完投。3者凡退のイニングも5つ作り、得意のスライダーを中心に計9三振を奪った。6回ピンチの場面ではギアを上げてこの日最速146キロをマーク。2死一、二塁から連続四球で1点を失うも後続を打ち取り最少失点で切り抜けた。

春季大会では智弁和歌山に対して6回4安打5失点。大会前の練習試合でも5回8失点と投球フォームが固まらなかった。2週間前までは苦しい時期が続いたが、投球フォームをインステップからオープンステップにして力の伝わる位置を合わせるなど工夫。半田真一監督(46)にも「良い球持ってるんやから」と日頃から前向きな言葉をもらい、少し自信も取り戻した。なんとかこの初戦に合わせ「ちょっと調子悪いながらでも試合作れたのは良い点」と振り返った。

この日は9球団のスカウトが視察。ロッテ三家スカウトは「スライダーがうまい。器用」と評価した。

春には、進路を美容師との2択で熟考と話していた丹羽だが、試合後「この夏の結果次第」と現状を語った。「ある程度抑えられたり、自分の思い描くような投球できたら、プロ挑戦してみようかなと思います」。

運命が決まる最後の夏。「今までやってきたことしっかり出して、このメンバーで甲子園に行けたら」と本領発揮で聖地を目指す。

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