茨城決勝では、霞ケ浦が常総学院を9-7で破り、2年ぶり4度目の甲子園出場を決めた。「7番左翼」の菊地勇一外野手(3年)が4安打4打点と攻撃のキーマンとなり、両校計24安打16得点の乱打戦を制する原動力となった。
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9回2死、ライナー性の打球を村上聖内野手(3年)がダイビングキャッチした瞬間、三塁側スタンドからは大歓声が鳴り響いた。霞ケ浦ナインは一斉にマウンドに集まり、歓喜の輪の中で涙を拭う選手もいた。秋、春と結果を残せず、苦しみながら大舞台への切符をつかんだ。
4安打4打点の活躍を見せた菊地勇一外野手(3年)は、苦難を乗り越えてきた。2年前の夏、1年生ながら夏の甲子園に出場し、2回戦の智弁和歌山戦で打席にも立った。しかし「右も左も分からない状況で、結果も出なかった」と無安打。悔しい結果に終わり、苦しい日々が続いた。高橋祐二監督(66)が「真面目に一生懸命練習に取り組む子なんですけど、本番になるとなかなか結果が出なくて…」と話すように、メンバー外の時期が続いた。最後の夏となった今夏も、大会前の選手登録ではベンチ入りを逃した。
それでも「最初は落ち込みましたけど、まだ可能性がなくなったわけじゃなかったので」と腐ることなく練習を継続。その姿勢が高橋監督の目に留まり、「この子に託そうかなと思いました」とベンチメンバーに滑り込んだ。
菊地は大会直前、「最後は明るい気持ちで勝って終わりたい」と願いを込め、帽子の裏に「必笑」の文字を記した。決勝で何度も笑顔を見せ、自ら「必勝」もかなえて見せた。「成長した姿を見せたい」。菊地にとって帰る場所でもある真夏の聖地で、今度は輝いてみせる。【田島優大】
◆霞ケ浦 1946年(昭21)創設の私立校。開校時は男子校、04年から男女共学。生徒数は1192人(女子522人)。野球部は46年創部。部員数82人。春は1度(90年)、夏は4度目。主なOBに広島の遠藤淳志やロッテ木村優人ら。レスリング、ヨット部、男子バレーボールなども強豪。所在地は茨城県稲敷郡阿見町青宿50番地。岡村守校長。

