<高校野球福島大会:須賀川4-3小高工>◇27日◇準決勝

 雨のため順延となっていた準決勝の残り1試合を行い、東京電力福島第1原発から半径20キロの警戒区域内にある小高工が須賀川に3-4で逆転負けし、決勝進出を逃した。小高工は3-2で迎えた9回に2点を奪われた。

 昨夏のこの大会でベスト4に入った小高工は、原発から半径30キロ圏外の学校施設を間借りする「サテライト方式」を余儀なくされた5チームで唯一勝ち残っていた。3年生の選手14人は5カ所あるサテライトのうち全員が同じ学校を選択。春夏通じて初の甲子園大会出場を目指し、4月末に練習を再開して大会に臨んだ。

 須賀川は28日の決勝で5年連続の代表を狙う聖光学院と顔を合わせる。