<高校野球埼玉大会:南稜3-0栄東>◇12日◇2回戦◇市営浦和球場

 今春の県大会を制したAシード校、南稜が夏初戦を堅実な試合運びで制した。負傷明けで万全の状態ではない竹原伸(しん)二塁手(3年)を起用するも、王者らしいミスのない守備は健在。栄東打線を0点に抑えた。

 打っては1番打者を担った1年生レギュラー、菅原篤人一塁手が活躍。7回表1死二、三塁から2点を先制する中前適時打を放った。遠山巧監督(34)は「賭けがはまって良かったです」と相好を崩した。春の県大会では4番に座っていた強打者の積極的な打順変更が功を奏したようだ。「あいさつなど野球以外のことも含めて基本にもう1度、立ち返る。今日みたく、食らいつく野球を次の試合でも見せてもらいたい」と指揮官の口調も明るい。夏制覇に向けて視界は良好だ。