<全国高校野球選手権:光星学院3-0桐光学園>◇20日◇準々決勝

 桐光学園(神奈川)のドクターK、松井裕樹投手(2年)が準々決勝で涙をのんだ。投手戦となり、互いに無得点のまま迎えた8回。2死一、三塁から、光星学院(青森)・田村龍弘捕手(3年)に左前打、続く4番北條史也内野手(3年)に左中間二塁打を許し、3点を失った。

 今大会初の連投で「朝から体が重くて腕が振れなかった。気力だけだった」。疲労が残る状態で、2日間で296球を投げた。それでも2季連続甲子園準優勝の光星学院から毎回の15奪三振。出場した10人全員から三振を取った。4試合連続の2ケタKで、通算68奪三振は板東英二(徳島商)、斎藤佑樹(早実)に次ぐ歴代3位。涙で目を真っ赤にしながら「来年はレベルアップして甲子園で優勝したい」と話した。