待つしかないオリックスの苦しさが如実に出ていた。最下位ロッテにカード3連敗は確かに痛い。これで首位から陥落するが、今は打線がうまく機能しないことが敗因だけに、ベンチは耐えるのみ。シーズンにはこうした時期が必ず訪れる。
首脳陣は人を代え、打順を変え、やれることはやっている。それでもつながらない時はある。そういう時だと割り切るしかない。むしろ、貧打に起因する負の連鎖が、ディフェンスに及ぼす影響を、なるべく小さくする細心の注意が必要になる。
それは投げている曽谷が誰よりも分かっているだろう。分かってはいても、早く終わりたい、点を与えたくない、そういう焦りが失投を招いてしまう。1点リードの6回裏、2死から死球とヒットで一、三塁。ソトへの初球、ど真ん中のスライダーを左翼に運ばれ、逆転3ランとされた。
思えば、この3連戦はオリックスの苦悩が随所に出ていた。金曜日の初戦では佐藤に、やはり初球カーブを2ランに仕留められている。さらに西川にもカウントを悪くして3ボールからストライクを取りにいって3ランを浴びた。
つまり、得点が望めない不安が投手陣にダイレクトに伝わっている。ゆえに、なんとか最少失点でしのぎたいという心理が焦りとなり失投につながる。これが投打の歯車がかみ合わないチームの典型的な負の連鎖だろう。
長いシーズンは打たれた時に、なぜ打たれたのか、なぜ失投したのかを突き詰めることで、その反省から失敗を回収するチャンスが出てくる。そして、ペナント終盤や、チームが苦しい時こそ、反省する前に気づけるか、気づけないか、ここが分かれ目になる。
今のオリックスはまさにそういう時期にあるだろう。来週が終われば交流戦が始まる。交流戦スタートをひとつのリセットと考えれば、悪い流れをここでしっかり受けとめることは、この先の優勝争いを視野に入れると避けては通れない。
ベンチは攻撃面では打てる策は試している。その耐える中で、より高い精度が求められる。投手陣には酷な場面となるが、ここをしのぐことも生みの苦しみと感じる。
投げ急ぎたくなる場面こそ、もっと神経を研ぎ澄まし、冷静に、程よい緊張感を持続してほしい。(日刊スポーツ評論家)




