<高校野球福島大会:聖光学院5-4日大東北>◇28日◇決勝◇いわきグリーンスタジアム

 日大東北は10年ぶりの甲子園までアウト1つ届かなかった。1点リードの9回2死から追いつかれ、10回はこの日2度目の登板となったエース山中敦熙(3年)が、1死二、三塁から一塁へのボテボテの当たりで決勝点を許した。

 元PL学園監督の中村順司氏(66=名商大監督)の長男である中村猛安監督(34)は「満塁策も考えたけど『(山中が)オレは勝負したい』と。最高のボールを投げてくれた」とねぎらった。「ワインドアップで投げた分(三塁走者の)リードを許してしまった」と悔やんだ山中も、最後は「1年の時は全然手が届かなかった相手に自分の力は出せた」と笑顔を見せた。