北北海道大会制覇の原動力となった白樺学園のエース右腕小林航(3年)が、あきらめない心で甲子園を戦い抜く。5年ぶり2度目の甲子園切符をつかんだ白樺学園ナインは25日、芽室町内の同校グラウンドで練習を再開した。小林は前日24日には南北海道大会決勝をテレビ観戦。「あきらめない心が大事だなと、あらためて勉強しました」と、延長にもつれ込む熱戦を見て心が揺さぶられた。

 ベンチ入りメンバーを決める紅白戦は、試合開始直後の豪雨で中止。小林はまだ疲労が残っているため投球練習はしなかったが、ダッシュと持久走で汗を流した。ともに甲子園に出場することになった北海は春の全道大会で勝っている相手。「あの時とは全然違うチームでした。でも、9回にああいうことがあるんですよね」。駒大苫小牧の粘りに驚きながら、自戒を込めて教訓とすることを誓った。