<全国高校野球選手権:日大三5-0習志野>◇18日◇準々決勝

 8強唯一の公立校、習志野(千葉)が姿を消した。3回戦で153キロ右腕の金沢・釜田に投げ勝った在原一稀投手(2年)が先発。崩れたのは2回だけだった。先頭の日大三・高山に103キロの緩いスライダーを中前に運ばれ、有効な見せ球だったスローボールを使えなくなってしまった。この後直球を2安打され、野選も絡んで3失点。背番号「8」の2年生左腕は「抑える自信はあったのに…。2回だけ。悔いが残ります」と目を赤くした。

 だが8回途中の降板まで強打の日大三に長打を許さなかった。小林徹監督(49)は「日大三とは、体格も技術も大人と子どもの差。(170センチの)在原はその中でも1番小さいけど、投球は技術だけじゃないというのを見せてくれた」とねぎらった。登板した4人中3人は2年生。この負けはきっと来年につながる。