<高校野球大阪大会:大体大浪商2-1PL学園>◇25日◇5回戦◇舞洲球場

 ともに甲子園優勝経験を持つ対決で大体大浪商がPL学園を1点差で下した。

 舞洲の一塁側ベンチ裏にPL学園ナインのおえつがあふれた。前野幹博(よしひろ)、中山悠輝ら2年生スラッガーを軸に攻撃力を看板にしてきたチームが、1点届かず敗れた。85年夏日本一の松山秀明主将(現韓国・KIAコーチ)の長男で、親子2代で主将を務めた和哉外野手(3年)は「スター選手がいても自分たちは泥くさくやってきた。お前たちも泥くさくやれよ、と父に言われてきたんですが」と涙にくれた。

 公式戦初戦は昨秋近畿大会大阪府予選1回戦で東海大仰星にコールド負け。今夏も公立勢に苦戦した。4回戦で先発した前野が上宮を完封。連投のこの日も5回2失点と粘り、新チームでは背番号1のエース候補に浮上した。中山も3回無失点で「2人とも投手もさせます」と河野有道監督(62)は軸になる2人を投打で鍛え抜く。【堀まどか】