<高校野球宮城大会:柴田4-1白石工>◇21日◇3回戦◇Kスタ宮城

 宮城大会に今春センバツ覇者が現れた!?

 柴田が白石工に快勝し、4回戦進出を決めた。今春県大会からユニホームを一新。浦和学院(埼玉)そっくりの戦闘服に身を包み、春はあと1歩で敗れた仙台育英に決勝でリベンジを目指す。

 昨夏も完封勝利を挙げたエース岩佐政也投手(3年)らもともと粒ぞろいの柴田だが、最大の変化は一目瞭然だ。今春地区大会までは胸に「柴田」の文字が大きく入った素朴で味のあるユニホーム。県大会から縦じまに衣替えした。平塚誠監督(40)は「甲子園に出ても恥ずかしくない選手を育てたいとやってきて、うまく作れたのがこの3年生たち。新しい流れを作りたかった」と説明する。

 イメージは以前の日本代表。同監督は「浦学さんは意識してません」と苦笑するものの、デザインで相談を重ねた三浦大希主将(3年)は「替える直前に優勝した浦学を倒したいという思いも込めました」と明かす。ちなみに旧ユニホームは「色づかいは大阪桐蔭をイメージしていると聞いたことがあります」(三浦)。結果的に昨夏の日本一から今春の日本一へ“バージョンアップ”を果たした。

 4安打1失点完投の岩佐が「軽いし、素材が伸びて投げやすい」と話すなど、機能性も抜群。昨秋0-7で敗れた仙台育英に今春は1-2。見た目にもすごみを増し、ダークホースに浮上してきた。【亀山泰宏】