<高校野球秋田大会:秋田中央6-2由利>◇12日◇1回戦◇八橋球場

 開幕戦2試合が行われ、昨夏8強の秋田中央が由利を下した。

 秋田中央が、持ち前の機動力でスタートダッシュに成功した。初回。四球、内野安打で出塁した2人がそれぞれ盗塁を決め、相手失策で2点を先取した。この回チーム3盗塁目を記録した4番佐田陵平(3年)は「何が何でも勝つという気持ち。攻めの姿勢で入れた」。8回には6番枡田健太郎(3年)の2点三塁打で突き放した。枡田は「流れはこっちにあった。思い切り振り抜けた」と笑顔。相手に1度もリードを許すことなく初戦を突破した。

 新チーム発足後の秋、春の大会では序盤に失点し、逆転できずに敗れるパターンばかりだった。桑原康成監督(38)は「(試合の)入りの苦手意識が強く、男らしくない野球だった」という。この夏のテーマは、序盤から「攻める」。その通りの試合展開に、桑原監督も「今日は立ち上がりはまずまずだった」と目を細めた。2回戦では春の地区予選決勝で敗れた秋田南と対戦。この日2投手をリードした山内康太郎捕手(3年)は「チームが1つになれば勝てるはず」とリベンジを誓った。【成田光季】