<高校野球静岡大会:三ケ日10-0下田南高伊豆分校>◇20日◇1回戦◇愛鷹球場

 最後の夏はそう簡単には終わらせない!!

 引佐、三ケ日、気賀の3校は来年4月の統合で浜松湖北へと生まれ変わるため、現校名での出場は今大会が最後となる。三ケ日は初回から得点を重ねて下田南高伊豆分校に5回コールド勝ち。2回戦へ駒を進めた。

 三ケ日のリードオフマンがチームに勢いを与えた。初回、先頭打者の太田康貴右翼手(3年)は内角低めの直球を強振。打球が右中間を深々と破ると、50メートル6秒の俊足を生かして一気に生還した。その後4連打の固め打ちと相手の失策も絡み、7得点。公式戦初のランニング本塁打を放った太田は「みんな緊張していたのでいい流れを作ることができた」と声を弾ませた。

 前日19日には来年4月に統合される気賀が降雨コールドで敗れた。逆転された直後に雨が激しくなり、次の回での反撃の機会を奪われたまま敗退するゲームを目の前で見た。雨天順延となった三ケ日は約2時間半かけて学校に戻り、自主練習で調整。相沢悠太主将(3年)は「気賀の分まで頑張らないといけない」と気持ちを奮い立たせて臨んだ。

 次戦は浜名との西部対決となる。太田は「気賀の気持ちを背負って戦いたい。必ず勝って上を目指します」と意気込んだ。【神谷亮磨】