<高校野球西東京大会>◇15日◇3回戦

 明大中野八王子が、都富士森に12-0で5回コールド勝ちした。5回2死には、田中歓投手(3年)が3番手で公式戦初登板。最後の打者を空振り三振に仕留め、試合を締めた。入学直後に右肩を故障し、2年の夏までほとんどボールを投げらない日々が続いた。「もう投げられないんじゃないか」と苦しんだが、チームでは進んでムードメーカー役を買って出た。わずか4球の出番でも、自分にとっては大きな1歩だった。「自分の場所に戻ってきたなって感じです。次は先発で行こうかな」と笑顔を見せた。