<高校野球北北海道大会>◇25日◇2回戦◇名寄地区予選

 稚内大谷は剣淵に14-0で5回コールド勝ちした。

 稚内大谷のエース秋葉陸人(りくと、3年)が5回0封で夏のスタートを切った。初戦は24日に夏の公式戦初勝利を挙げた剣淵が相手。右下手から切れのいい直球とスライダーがさえた。打者19人から9三振を奪い、被安打は3。3回に2死一塁から連続四球を与え満塁のピンチになったが「自分が、という気持ちが強すぎて」と修正し、次打者は三振で切り抜けた。

 ベスト8入りした春季道大会では、1回戦の旭川実戦で9回1失点、準々決勝の北海道栄戦でも8回2失点と好投した。19、20日の旭川遠征で右足首をひねり、2~3日練習を休んだが、ほぼ完調の仕上がりで臨んだ。投球フォームをシンプルにし「球速も少し上がりました」(秋葉)。稚内大谷では近年にない3年生18人のチームが、最北の悲願の夢へまず1歩を踏み出した。