<高校野球青森大会>◇17日◇3回戦

 部員13人の大湊高川内が弘前中央を7-3で下し、11年ぶりのベスト16進出を決めた。打線が11安打、エース田沢知将(3年)が8安打3失点11奪三振の力投で、下北勢と校舎チームで唯一、勝ち残った。

 パワーが爆発した。11安打のうち三塁打が3本、二塁打が2本。ポテンヒットもあったが、それも振り抜いた結果だ。田沢は「打線に助けてもらった」と笑顔を見せた。

 川内高から一昨年4月、大湊高川内校舎になった。生徒数は全体で95人(女子49人)と少なく、野球部員は3年生3人、2年生9人、1年生1人の計13人だ。それでも、冬は徹底して体力強化を図った。田沢は走り込みで下半身を、野手はバーベルやダンベルで上半身を鍛えた。その成果が表れた。次は優勝候補の光星学院と対決。半田監督は初戦で弘前実に敗退した大湊のOBで「校舎チームの意地を見せたい。(大湊)本校の分も頑張る」と闘志満々だ。【北村宏平】