エンゼルスの豪腕新人ベン・ジョイス(23)に、メジャー最速記録の期待がかかっている。MLB公式インスタグラムは5日(日本時間6日)にジョイスをフィーチャーする動画を投稿。元同僚の大谷翔平投手(30)を擁するドジャースとの3日の試合で、エドマンから三振を奪った1球が105・5マイル(約169・8キロ)をマークしたことが話題になり、MLBがこの動画に「出力が上昇中のベン・ジョイス。MLB史上最速記録を更新できるか」と期待を込めたコメントを付けて投稿していた。
MLB史上最速は、パイレーツのアロルディス・チャプマン(36)が2010年に記録した105・8マイル(約170・3キロ)。ジョイスはこの最速記録までわずか0・3マイル。伸び盛りの新人が今後、記録を更新する可能性は十分にあるとみられている。ちなみにジョイスの105・5マイルは今季メジャー最速で、三振を奪った球としては史上最速だという。
筆者は今夏、ジョイスを単独でインタビューしたのだが、そのときに今季の急成長の理由と今は別のチームになった先輩・大谷への思いを明かしてくれた。
好調の理由については、ケタ外れの球速ばかりが注目されるが、実は新たな球種を習得したことが大きなプラスになっているという。「シンカーを新たに覚えて使っているんだ。フォーシームとスライダー、スプリットにシンカーを加えたことで球種の織り交ぜ方が変わり、それが非常に効果的に働いている」と明かし「体も健康だし、今季は本当に状態がいいと感じているよ。今季残りのシーズンも、登板するごとに状況によってどう投げるべきかとか、いろんなことを1つ1つ学んでいきたい」と謙虚に話していた。
昨年5月29日にデビューしたジョイスは、大谷とはメジャーで1年一緒にプレーしただけだが、まだ昇格前の春季キャンプでも大谷を身近に見てきており、その研究熱心さなどに学ぶことが多かったという。
「ショウヘイは間違いなくMLBのベストプレーヤー。彼と一緒にプレーできたことはクールだった。彼がいなくなってチームはやはり雰囲気が変わった。でも若手が多い今のチームもいい感じだよ」。
今季はここまで31試合に登板し2勝0敗、4セーブ8ホールド、防御率2・08。5日付の米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」では、現在のリリーフ投手で最も成長著しく来季に活躍が期待される投手にピックアップされている。【水次祥子】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「水次祥子のMLBなう」)




