レイズ筒香嘉智外野手(28)が、4号アーチを放った翌日の25日(日本時間26日)、試合前にオンライン会見に対応しました。なぜ翌日かといえば、前日は試合に敗れたこともあり、会見に呼ばれたのは、キャッシュ監督と先発投手のスネル、2ラン本塁打を放ったアダメズ、死球で途中交代したリーダー格のキーアマイヤーの4人。会見時間だけでなく、球場の滞在時間も制限されるため、どうしても人数が限られてしまうからです。

それでも、レイズに限らず、各球団とも試合前と試合後に小まめに会見を設定して、取材できるように配慮してくれています。ただ、先発投手は定期的に会見に呼ばれますが、野手の場合、やはり活躍しないことには、なかなかお呼びがかかりません。

筒香の場合、開幕戦アーチで鮮烈デビューを飾りましたが、その後、なかなか調子が上がらず打率は1割台と、もどかしい打席が続いていました。ただでさえ、初対戦の投手ばかりで、日本とはストライクゾーンも違います。しかも、今季の場合、コロナ禍の影響で実戦練習が不足したまま、変則シーズンが開幕。遠征先では外出禁止をはじめ、行動が規制されています。言葉も文化も違えば、食事も思い通りにいかないことが多いことは想像できます。つまり、1年目の選手にとっては極めて難しいシーズンのはずです。

それでも、筒香の前向きな姿勢は変わっていません。

「いい免疫がついたのかなと思います。いい意味で鈍感力が必要だとすごく感じました。あまり神経質にならずに、問題なく過ごしています」。

日常生活に慣れてくれば、野球にも集中しやすくなるはずです。

「対処の仕方や打席でのアプローチとか、だんだん慣れてきたと思います」。

24日の4号ソロと3四球は、その表れと言っていいでしょう。

「打率はすごく低い印象がありますけど、(シーズンは)残り半分あるので、しっかりチームに貢献できるように頑張りたいです」。

公式戦は残り1カ月あまり。今後は、もっと頻繁に会見へお呼びがかかるような活躍を期待したいものです。【四竈衛】

(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「四竈衛のメジャー徒然日記」)