パドレスのマーク・マランソン投手が輝きを取り戻し、チームにとって最高の掘り出し物となりつつある。

現在36歳のマランソンは2006年のドラフトでヤンキースから指名を受け、マイナー入りした。09年にメジャーデビューを果たすもなかなか成長を見せられず、10年7月にトレードでアストロズに移り、11年にようやく20セーブを挙げ、その片鱗をのぞかせた。クローザーとしての才能が開花したのは、さらにレッドソックスを経て、12年にトレードで入団したパイレーツだった。13年に3勝2敗16セーブの活躍で初のオールスターに選出され、翌14年に33セーブ、15年に自己最多の51セーブを記録したのである。16年にもパイレーツとナショナルズで計47セーブを挙げ、自身3度目のオールスターを経験している。だが、4年6200万ドルの契約で16年に入団したジャイアンツでは調子を落とし、17年は11セーブに終わり腕の怪我で手術を受けている。翌年復帰したものの調子は戻らず1勝4敗3セーブ。19年途中でトレードでブレーブスに移ったが、12セーブ、昨年も11セーブに終わっている。

そしてFAとなった今年2月、パドレスはマランソンと1年200万ドルで契約したのだ。大きな期待をしないでの契約だったのはあきらかだ。が、そんな予想をマランソンは大きく覆す。開幕からクローザーとしての座をつかむと快投を続けるようになったのである。4月は9回のセーブ機会を全て成功させ、ナ・リーグの月間最優秀リリーバーに選ばれる活躍だった。

その後も好調を維持しており、19日のロッキーズ戦でMLBトップの15セーブ目を挙げている。ここまでの成績は19試合に登板し、勝敗なしの15セーブ、防御率0・87、被安打率は1割6分7厘、1投球回あたり何人の走者を出したかを表すWHIPは0・82となっている。

たった200万ドルの年俸でこの活躍だからパドレスにとってはまさに掘り出し物だろう。実際クローザーでもっとも年俸が高いドジャースのケンリー・ジャンセンは2000万ドルで8セーブ、2位ヤンキースのアロルディス・チャップマンが1720万ドルで10セーブ、3位カブスのクレイグ・キンブレルが1600万ドルで8セーブなのだ。

マランソンがクローザーとして固定されたことでパドレス自体の調子も上がっている。ここ10試合は9勝1敗で、全体でも27勝17敗。ナ・リーグ西地区で首位ジャイアンツにゲーム差なしの2位と肉薄しているのだ。マランソンとパドレスの快進撃がどこまで続くか楽しみである。