エンゼルス大谷翔平投手(23)が、ヤンキース田中将大投手(29)とメジャーで初めて対戦し、2打数2三振、1四球の結果だった。

 対戦前、「(差が)埋まっているのか、離れているのか、そこはすごい楽しみ」と話して臨んだ5年ぶりの直接対決。この日の対戦を終え、田中との差について「今日の3打席だけで分かるかと言ったらそうではないと思うんですけど、ボールの見え方だったりというのは、進歩はしているかなと思います」と、前向きに話した。

 1回の第1打席は2死一塁の場面。「普段と変わらずに、1打席1打席、自分の仕事ができればいいかなと思っていきました」と、いつも通りにバッターボックスに入った。フルカウントからの6球目、内角に鋭く落ちるスライダーに空振り三振。それでも4回の第2打席では、無死一塁の場面から四球でチャンスを広げた。「安打は出てないですけど、四球もとれてますし、良い打席は多いかなと思ってます」と振り返った。

 0-3から1点を返した6回の第3打席、田中の絶妙な低めのスプリットに再び空振り三振を喫した。「際どいところに、しっかり制球されていたので、なかなか打てなかった。最後の打席はあっちの方のペースに、自分が振らされていた感じかなと思います」。田中の制球力の高さを改めて実感した。

 4番として挑んだ対決だったが、チームを勝ちに導くことはできなかった。「勝てるチャンスがいくつもあったので、そこをチーム単位でものにできなかった。悔しさが残るゲームだったと思う」と唇をかんだ。