エンゼルス大谷翔平投手(24)が、16日(日本時間17日)のマリナーズ戦で3打数無安打で2三振を喫した。

前日は20号本塁打を放つなど、ア・リーグの新人王の有力候補とみられている。ライバルとされるヤンキースの内野手トーレスとアンドゥハーに競り勝ち、大谷が新人王を獲得するための3つのポイントとは-。

(1)三振を減らす この日の2三振で大谷の三振率は28・4%となった。トーレスは24・7%、アンドゥハーは16・8%。2人と比べると大谷の三振率の高さが目立っている。

(2)デーゲームで打つ 大谷はナイターでは19本塁打に対し、デーゲームでは1本塁打にとどまっている。新人王は全米野球記者協会に所属する計30人の記者による投票で選出されるため、東海岸地域の記者の印象も重要だ。仮に西海岸のナイターで午後8時に本塁打を打ったとして、東海岸では時差の関係で深夜の時間帯となる。西海岸でのデーゲームで打てば、東海岸の記者が映像を目にする回数も増え、インパクトは大きい。

(3)ケガをしない この日は二盗を試みたが、失敗し、スライディングの際には左足首をひねった。ソーシア監督は「大丈夫」と話したが、ケガで出場できない試合が出てくると、それだけアピールの機会が減る。

投票権を持つ、ある西海岸の記者は「大谷に投票すると思う」と話していた。レギュラーシーズンは残り2週間。日本人では野茂、佐々木、イチローに続く新人王の可能性は十分にある。(アナハイム=斎藤庸裕)