エンゼルス大谷翔平投手(24)が、ツインズ戦に「3番指名打者(DH)」で出場。1点差としてなお3回無死三塁からベリオスの真ん中直球をとらえ、今季26打席目で特大の第1号を放った。

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メジャー2年目の第1号は、握手とお辞儀で祝福された。「やっぱり特別」と言う昨年の初本塁打の時は、サイレント・トリートメントを経験。今季1号にサプライズはなかったが、トラウトが「最高の気分。うれしく思う」と喜んだように、ベンチで皆が笑顔で迎えてくれた。仲間に愛される大谷は2年目も健在だ。

なぜ、愛されるのか? チームメートの複数人が「翔平はサーカスティックで面白い」と言う。サーカスティックは直訳すれば「皮肉な」という意味だが、ややニュアンスが異なる。キャンプ中、ロッカールームが隣だった救援右腕のアレンは「僕は彼に『カウボーイブーツを履いたら、翔平、かっこいいぜ』って言って、からかっていたんだ。そしたら翔平はNOと断って、『去年、ヒット打ったし』という感じで笑い飛ばした」。昨年、インディアンスに在籍していたアレンから初対戦で安打を打ったことを引き合いに、“口撃”し返してきたという。

からかい上手という意味合いがあるサーカスティックなやりとりを米国人の多くが好む。どうやら大谷は、アメリカ流の笑いのツボを押さえているようだ。日本ハム時代から先輩の上沢らをいじることもあった大谷。自然体の姿が、メジャーでもウケている。【MLB担当=斎藤庸裕】