ヤンキース田中将大投手(30)が28日(日本時間29日)、欧州初のメジャー公式戦「レッドソックス-ヤンキース」(29日=日本時間30日午前2時10分開始)での登板を前に抱負を語った。

会場となるロンドン競技場で公式会見を行い、歴史的一戦への思いを口にした。「このシリーズの第1戦に投げるということは、MLBの歴史にもまたひとつのページになる日。そういう日に投げられることは、非常に光栄だと思います」と話した。

野球の普及、市場拡大を目指すMLBを代表する両チームの試合でもあり、初めてプロの試合を見るファンも多いとみられる。「野球の良さ、魅力をたくさんの人に知っていただく機会。野球のマーケットが広がっていくチャンスだと思います」。

もっとも、真剣勝負の公式戦に変わりない。レ軍戦には今季初登板。公式練習では、マウンドから軽めの投球練習を行うなど終始、リラックスした表情だった。「自分は自分らしく、というのが大事なのかなと思います」。英国でも全国中継される一戦。大役を意気に感じる田中にとって、願ってもないマウンドとなる。(ロンドン=四竈衛)