ブルージェイズと正式契約を交わした山口俊投手(32)が15日(日本時間16日)、本拠地カナダ・トロントのロジャーズセンターで入団会見を行った。

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山口は早速“メジャー級”のトーク力を披露したが、投球論もすでに“メジャー流”だった。昨年4月、日刊スポーツは米球界から輸入された「フライボール革命」を特集。長打になりやすいとされる打球速度と角度の組み合わせを意味する「バレルゾーン」を防ぐには? の問いに、明確な考えを示した。

山口 僕が思うのは高めの直球、高めの変化球です。体に近めの。低めは腕が伸びますけど、高めは少し窮屈になる。ボールとの距離が取りにくくて。打球速度はつくかもしれないですけど(30度前後の)角度をつけるのは難しく、打球が上がりすぎたりする。

打球速度をつけにくいとされるカーブとともに、メジャーで今、注目されているのが高めのフォーシーム。そこに、山口は「縦の変化が有効」と加えた。勝負球のフォークボールと高めの直球。高低を駆使するスタイルで、メジャーリーガーと対峙(たいじ)する。【久保賢吾】