【アナハイム(米カリフォルニア州)18日(日本時間19日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(25)の「二刀流で開幕」が見えてきた。18日(日本時間19日)、マドン監督が日米メディアの電話取材に対応。5月中旬の復帰登板を見込まれていた大谷について「投手としてシーズンの開幕に間に合うかもしれない」と説明し、開幕から二刀流で起用する可能性を示唆した。

2月中旬のキャンプイン当初、大谷は3月26日の開幕戦を打者として迎え、投手復帰は5月中旬と見込まれていた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、米疾病対策センターの要請(今後8週間、50人以上が集まるイベントの自粛)で、MLBのシーズン開幕は早くても5月中旬。「二刀流で開幕」が可能となる。

一方で、開幕を含めシーズンの日程やプレーオフについて見通しは立っていない。「162試合にはならないかもしれない」とマドン監督が話すように、試合数が減る可能性もある。となれば、右肘の手術明けで投球イニングや登板数の制限が設けられる大谷をフルシーズン起用できる。同監督は「投手としてプレーできる試合は多くなると思う」と期待を寄せた。

大谷は近日中にキャンプ地のアリゾナ州から自宅のある南カリフォルニアに戻る予定。一時帰国を許可され、日本で自主トレを行う選択肢もあるという。いずれにしても、マドン監督は「彼はいい状態を保ってくれると思う。我々の求めることを理解して準備してくれる」と投打のキーマンへ変わらぬ信頼を示した。