【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)13日(日本時間14日)=斎藤庸裕】エンゼルスのビリー・エプラーGMが大谷翔平投手(25)の現状について、マウンドからの投球練習で強度を上げていることを明かした。

同GMは球団を通じ、「アンダーソン、キャニング、大谷はマウンドから投球練習を行っていて、徐々に球数を増やしながら、強度を上げてきている」とコメント。故障していた同僚右腕らと同様に、順調に調整を進めているようだ。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月中旬にオープン戦とキャンプが中断されて以降、エンゼルスの選手は各自で練習場所を確保し、自主トレを継続している。一昨年に手術した右肘のリハビリを続けている大谷は、治療が必要な選手として本拠地の使用を認められ、エンゼルスタジアムで調整を続けていた。

2月のキャンプイン当初の予定では、投手復帰は5月中旬に設定されていたが、メジャーの開幕が遅れていることで、投打二刀流での復活が期待されている。大谷は開幕を見据え、4月中旬にはブルペン投球を再開。エプラーGMによれば、同月下旬の段階でブルペンに週2度入り、35球程度、80~85%の強度で投球練習を行っていた。

米大リーグ(MLB)の現状は、7月初旬の開幕を提案しているMLB機構側が、今週から選手会側と協議を始めた段階。依然として具体的なスケジュールは決まっていないが、大谷は来る開幕へ向け、着々と準備を進めている。