カブスのダルビッシュ有投手(33)が5日(日本時間6日)、敵地ロイヤルズ戦に先発し、7回5安打1失点1四球4奪三振と好投し、今季2勝目(1敗)を挙げた。3回に先制されたものの、4回にカ軍打線が逆転に成功。その後は要所をピシャリと締め、リーグ一番乗りとなるチーム10勝目の原動力となった。

前夜、本拠地での試合後に移動し、カンザスシティーに到着したのは深夜午前2時。体が「重かった」と言うのも本音だった。「汗の質が普通じゃなく、ネバネバしたような汗が出るんです」。それでも、気持ちはポジティブだった。「マウンドに立てば1球ずつ集中するだけ。ピンチになってもミスさえしなければ大丈夫」。邪念を消し、シンプル思考で臨んだ。1点リードの6回1死三塁の場面で、3番オハーンを「あれは完璧」という156キロの速球で見逃し三振。最速158キロと“最遅119キロと39キロ差でメリハリを付けて93球を投げ切った。

コロナ禍で外出規制もあり、散髪できない状態。それでも、自らのツイッターでは「アメリカの人は絶対切るなと言ってきます笑」と、細かいことは気にかけていない。好調カ軍の連勝を「調子がいいので、自分が切らないようにしたいと思ってました」と、こちらもしっかりと6連勝まで伸ばして役目を終えた。