「2番DH」で出場したエンゼルス大谷翔平投手(26)が、第3打席で先制の適時二塁打を放った。5回1死一、三塁、通算210勝127敗のベテラン右腕グリンキーの初球、89・4マイル(約144キロ)の内角直球を引っ張り、右翼線へ運んだ。

悠々と二塁に到達したが、一塁走者のフレッチャーは三塁を回ったところでストップ。大谷はフレッチャーを見てホーム方向へ指を指し、ホームまで走ってくれと言わんばかりのポーズで笑顔を見せた。2打点とはいかなかったが、6試合ぶりのマルチ安打で貴重な先制点を挙げた。

第1打席は中前打を放った。無死一塁、初球70・2マイル(約113キロ)のカーブを見逃し、ストライク。2球目、高め直球はボールとなり、3球目、88・8マイル(約142キロ)の内角直球に詰まりながらも、ライナーで中前にはじき返した。

チャンスを広げる安打を放ち、その後2死一、三塁では5番プホルスの打席で二盗に成功。今季3個目の盗塁を決めた。

第2打席は3回、先頭打者で打席に入った。3球連続ボールで打者有利となったが、4球目の外角直球を見逃し、続くカーブを空振り。フルカウントからの6球目、88・4マイル(約143キロ)の外角直球を見逃し、三振に倒れた。

第4打席は7回2死、3ボール1ストライクから、86・6マイル(約139キロ)の外角低めチェンジアップにタイミングを外され、一ゴロで凡退した。

第5打席は1点を勝ち越した延長10回無死二塁、3番手の右腕プレスリーの低めカーブをスイングし、空振り三振を喫した。

この日は5打数2安打1打点。打率は2割9分4厘となった。チームは延長10回に2点勝ち越したものの、守護神イグレシアスがリードを守れず、サヨナラ負け。3連敗を喫し、9勝9敗で貯金がなくなった。