マリナーズ菊池雄星投手(29)が今季2勝目を挙げた。

同じア・リーグ西地区首位のアスレチックスを相手に7回途中4安打1失点。ア軍はスタメン野手9人中、8選手を右打席に並べてきたが、キャンハの10号ソロのみに抑えた。7回の降板時は、自らベンチからトレーナーを呼び、背中の左側をさするしぐさをみせたが、幸い大事には至らず。試合後、「怖がって投げるより他の投手に任せる方がいいという判断でした」と大事を取っての交代だったことを明かした。

この日の最速は97・9マイル(約157・5キロ)。今季9戦中、7度目のQS(クオリティースタート)となった。

打線が1点を先制した直後の1回は、先頭打者にフルカウントから四球。続く2番ピンダーはカウント1-2から内角カットボールで遊ゴロ併殺。3番ラウレアーノには中前打を許したが、4番オルソンはカウント2-2から96・1マイル(約155キロ)の外角直球で左邪飛に切った。

2回は先頭ローリーをカウント2-2から91・6マイル(約147キロ)のカットボールで空振り三振。続くチャプマン、マーフィーはともに遊ゴロに仕留め、右打者が3人続いたこの回も無失点に抑えた。

マ軍は3回に4番ルイスの4号2ランで加点。菊池の3回は先頭から二ゴロ、二ゴロで2死としたが、1番キャンハに10号ソロを被弾。カウント2-2から、外角高めボールゾーンへの97・2マイル(約156キロ)直球を右翼席に運ばれた。続くピンダーにはカットボールを右中間にはじき返されたが、中堅ルイスのダイビングキャッチに救われた。

4回は右飛、遊ゴロ、遊ゴロに切って3者凡退。この回はわずか7球で終えた。

1番ケリニックの2号ソロで再び3点リードで迎えた5回は、先頭チャプマンに中前打を許すも、続くマーフィーはフルカウントから真ん中低めに94・9マイル(約153キロ)直球を決めて見逃し三振。後続を三ゴロ、三ゴロに仕留めて、この回も無失点とした。

1番から始まった6回は、キャンハを三ゴロ。続くピンダーは、初球からカットボール、チェンジアップを振らせてカウント0-2とし、最後は高め97・6マイル(約157キロ)直球でハーフスイングの三振。3番ラウレアーノにはフルカウントから四球を与えたが、4番オルソンを96・9マイル(約156キロ)直球で中直に仕留めた。

7回は、先頭の5番ローリーに3球目のカットボールを遊撃への内野安打とされた。ここで菊池がタイムを要求し、そのままベンチに下がった。

菊池は6回0/3を88球で4安打1失点。3奪三振の2四球でストライクは59球だった。