二刀流劇場、満載－。エンゼルス大谷翔平投手（26）が11日（日本時間12日）、ダイヤモンドバックス戦に「2番投手」で出場。打者では4打数2安打1打点と打線をけん引し、投手では5回5安打2失点。3回の第2打席で右膝に自打球を当て、痛みを抱えながら右中間へ適時二塁打を放ち、その裏の投球ではこの日最速の99・6マイル（約160キロ）をマークした。ボーク2つと振り逃げで失点する不運もあったが、降板後の6回からは右翼を守り、7回には勝ち越し点につなげる右越え二塁打で笑顔あり。3勝目はならなかったが、二刀流ならではのプレーで躍動した。

　　　◇　　　◇　　　◇

手のひらを上に向け、ナゼ？　のジェスチャーを見せた。5回1死一、二塁。二塁へけん制しようとプレートを外したが、三塁塁審にボークをとられた。「映像を振り返った感じでは…どうなんですかね。僕はそうでもなかったのかなと思いましたけど」。

さらに不可解な判定は続いた。5球目に、再びボークをコールされた。しかめっ面で、首をかしげた。「（1つ目は）審判に聞いた感じではたぶん、外すより早く上体が動いているっていう判断だったのかなと。2つ目に関しては、どこをどう取ったのか、まだはっきりはしてないですね」。

その後、4番エスコバルを空振り三振に仕留めながら、スプリットのワンバウンドを捕手スズキが後逸。振り逃げで失点した。「久々にイライラしてしまったのかなというところはある。どういう状況でもしっかり抑えることに徹することができれば、良くなると思う」と反省点を挙げたが、「5回を投げ切ったという意味ではそこは1つ良かった」と話した。