パドレスのダルビッシュ有投手(34)が、5回0/3、100球を投げて6安打4失点2四球5奪三振と踏ん張りきれず、勝敗はつかなかった。防御率は2・57となった。

4点のリードを守りきれなかった。パドレスは1回に2点、2回には、ダルビッシュ自ら今季初打点となる適時打を放つなど、2点を追加した。序盤は、毎回走者を背負いながら3回までは無失点で切り抜けた。ところが、4回には3連続長短打で2失点。6回無死一塁から同点2ランを浴びてマウンドを譲った。

この日はファウルで粘られる場面が多く、1回は25球、4回は28球を費やすなど、球数がかさんだ。「この球場はスピンが多い投手は曲がらない。投げるのが大変で、粘られて苦しい投球になりました」。標高約1600メートルの高地のクアーズフィールドは、平地と異なり、特に変化球の制球が困難と言われる。試合前のブルペンからスプリットが滑り気味でもあり、カットボール、スライダー頼みにならざるを得なかった。

試合はパドレスが逆転負けを喫したものの、ティングラー監督はダルビッシュについて「もっとも安定している男。すごく自信を持っている」と、あらためて信頼感を口にしていた。