レッドソックス沢村拓一投手(33)が、日刊スポーツ独占コラム「ありのまま」の第3回を寄稿した。33試合に登板し、4勝0敗、防御率2・57。6試合連続無失点を記録するなど、勝ちパターンの一角で、ア・リーグ東地区の首位を走るチームに貢献する。世界から一流の選手が集まるメジャーリーグで力を発揮できる理由は-。剛腕の「とりえ」とは何か。
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続けられることですかね。器用ではないですし、めちゃくちゃ不器用ですけど、自分で決めたことは必ず続けます。続けてみて、違うなと思ったことも多々ありますけど。ウエートトレーニングはもろにその例で、いろんな人にいろんなことを言われましたよ。
ウエートをしたら「可動域が狭まる」とか「動きが悪くなる」とか「もっと走り込め」とか、結果が伴わない時に特に言われましたけど、そこに対しては1ミリも揺るがなかったですし、続けてきたからこそ、「今があるな」と感じています。
トレーニングも考えてやってるから、こっちにきて、体も少し大きくなりましたし、体重も103~104キロくらいに(1~2キロ)増えました。食事は大変な時も正直あります。移動して時差があったり、夜中に着くこともあるので、体重を維持するのに苦戦することもあります(笑い)。こだわりや理想はありますけど、それが現実として無理な時はその時その時で臨機応変に対応するようにしてます。
チームの期待だったりという前に、まずはその日、その日で自分がどれだけ勝負できるか。失敗を前提には考えてないですけど、失敗を受け入れる勇気、覚悟は持ってるつもりです。
落ち込んだり「あの時こうしておけば良かったな!」的なものは、プロのアスリートなら誰もが持ってる感情ですし「自分はやれる」っていう自信を持つことも大切ですけど、自分で自分のことを過大評価することもないですし、一喜一憂もしないです。
その時、その時でこれは良かった、あれは反省だなってことがありますけど、ある程度は短所に目をつぶって、長所を伸ばしていくことの方が今の僕にとってはプラスかなと思っています。自分ができるだけ良くなる方に、プラスになる方に意図的に持っていくようにしています。
今やれることの積み重ねでしかないので、結果だったり数字を追いかけることは一切しないです。松下幸之助さんの言葉で、『私欲私心が会社を潰す』って言葉がありますが、自分の欲やこうなりたいというのは自分の中にとどめておけばいい話で、口に出して言うことでもないですし、個人的な成績よりも、どれだけチームのために尽くせるか。最終的にチームが勝てば、自分が投げようが投げまいがいいと。
困ったらアウトローって言いますけど、アメリカで対戦する打者には、正直それは無理だと思っていますし、そもそも「完璧には投げられない」と思っているので、そこら辺は自分の中で割り切りができてるんじゃないかと感じています。(レッドソックス投手)



