エンゼルス大谷翔平投手(27)が、投打で進化を遂げた4年目のシーズン前半を終えた。敵地シアトルでのマリナーズ戦に「2番DH」で出場し、4打数2安打。チームの連敗ストップに貢献した。
開幕から大きな故障もなく、投手で4勝1敗、防御率3・49、打者では打率2割7分9厘、33本塁打、70打点、12盗塁。本塁打数ではトップ独走で、日本人のシーズン最多本塁打も塗り替えた。コロラド州デンバーへ移動し、12日にホームラン競争、13日に二刀流で初の球宴に臨む。
過去最高の状態で89試合を駆け抜けた。ベーブ・ルース以来100年ぶりとなる二刀流のパフォーマンスだけでなく、130年ぶりの歴史的快挙や史上初の記録を次々に生んだ。本塁打争いではキング独走状態で、もはや数字では言うまでもない。マドン監督は「力強さという点では彼はピークにいると思う。打席では確実に、マウンドでもほぼメカニック(打撃や投球動作)を再現することが出来ている」と語った。
今年は違う。投打の進化に加え、出場機会でも従来の固定観念を破った。開幕から投打でフル回転。登板時にDHを解除して打者で出場するリアル二刀流を10度こなした。さらに登板の前日と翌日も出場し、欠場はわずか2試合。懸念された故障も右手のマメだけで乗り切った。マドン監督は「力強く、動きも良い。栄養摂取や定期的な睡眠、彼がこれまで積み上げてきた練習、多くのことが関わってると思う」と指摘。継続的なルーティンが実を結び、結果につながった。
自己最多の22本塁打を6月20日に超え、日本人のシーズン最多本塁打は86試合で塗り替えた。打球速度や飛距離でも過去最高の数字をたたき出し、相手バッテリーから攻められ続けた高めや内角の速球も克服。過去3年、数字上では分が悪かった左腕にも対応し、この日のマリナーズ戦で第1打席で左腕サンティアゴの内角速球を捉え、右翼線への二塁打を放った。
今季25度目のマルチ安打で前半戦を締め、チームも快勝。ベストの状態で“大谷祭り”となるオールスターに臨む。ショータイムの主役として、まずは前夜祭、日本人初のホームランダービーの舞台に立つ。



