元巨人でレンジャーズのホセ・アドリス・ガルシア外野手が22日のヤンキース戦で、右翼から95・5マイル(約154キロ)もの剛速球で本塁に送球して話題となった。クリス・ウッドワード監督は「これぞアドリス」と、同選手の強肩ぶりを称えている。MLB公式サイトが伝えた。

レンジャーズはこの日、3点を先行するも5回に2失点。1点差と詰め寄られ1死三塁という場面で、DJ・ラメーヒュー三塁手が右翼へフライを打ち上げるとガルシアがこれをキャッチし、約154キロという驚異のスピードでバックホーム。カイル・ヒガシオカ捕手を刺すことに成功し、チームを同点のピンチから救った。

レンジャーズは最終的に3-7で敗れたものの、ウッドワード監督は「これぞアドリスというプレー。中堅だろうと右翼だろうと、時には左翼からでもシーズンを通じてあのようなパフォーマンスを見せてくれている。いつ肩を試されてもうまく対応しているように思える。コツをつかんでいるんだね」とコメント。ガルシアに救われる形となった先発のテイラー・ハーン投手も「あれは大きかった。自分が登板している時に見たなかで、最高の送球の1つかもしれない」と同選手を称えた。

2016年に巨人に所属したガルシアは、同年にキューバから亡命し、18年にカージナルスでメジャーデビュー。2020年からレンジャーズでプレーしている。