来年が殿堂入りラストチャンスとなるバリー・ボンズ氏(57=元ジャイアンツ)とロジャー・クレメンス氏(59=元ヤンキース)は、もし禁止薬物を使用していなければどんな成績になっていたのか。ESPN電子版が、野球の成績予測システム「ZiPS」を駆使して試算し、特集を組んだ。

ボンズ氏は歴代最多の762本塁打を記録するなど打者として史上屈指の成績を残しているが、現役後半にパフォーマンスを向上させる禁止薬物の使用スキャンダルがあった。その影響で殿堂入り候補に入ってから、9年連続で選出から漏れている。同氏が薬物の使用を始めたのが1999年とされており、その後の本塁打数をZiPSで試算すると、通算762本塁打は薬物なしなら551本になるという。MLB公式記録によると、これは歴代15位に当たり、殿堂入りしたミッキー・マントル(536本)やマイク・シュミット(548本)を超える数字になる。

同様に、クレメンスは歴代9位の通算354勝をマークしているが、1998年から禁止薬物を使用したとされている。これを考慮して試算すると、薬物なしでは歴代24位に相当する298勝になるという。殿堂入りを確実にするとされている300勝に、わずか2勝足りない数字だ。

同記事は「ボンズとクレメンスは偉大な選手であることには変わりがないが、歴代成績の位置は大きく変わっていた可能性があることを、この試算が示している」とし「殿堂入り選出の投票者は、これを参考にするかもしれない」としている。殿堂入り投票は今月末までに行われ、発表は来年1月25日(日本時間26日)となる。